《委員会レポート&今月のイベント》京都土地家屋調査士会との交流会

若手会員支援委員会
委員 中山 貴統

 去る2月10日、京都土地家屋調査士会と京都弁護士会の交流会を開催いたしました。
 講師として、京都土地家屋調査士会の三田村和幸先生より「登記簿・公図の見方、読み方について」、当会の二本松利忠先生より「時効取得と境界」というテーマで、実務に直結する貴重なご講義をいただきました。
 三田村先生の講義は、私にとって非常に時宜にかなったものでした。裁判所への申立てにあたり、「不動産登記法14条1項の地図又は同条4項の地図に準ずる図面の写し」を添付しなければならなかったのです。いったい何がどう違うのかという疑問を抱きながら、申立の準備を進めていたところでした。本講義では、実際の図面サンプルを交えながら、各図面の性質の違いや、作成方法も詳細に解説していただいたことで、それまで抱いていた疑問が解消され、具体的なイメージを持って理解することができました。
 続いて登壇された二本松先生は、裁判官時代のご経験をふんだんに交えてお話しくださいました。筆界が問題となる訴訟では、まず筆界特定制度を利用していなければ事実上審理が進まないと伺い、少し驚きました。しかし、制度整備以前の先生のご経験として、制度整備以前、筆界特定のために裁判官・当事者・書記官が揃って険しい山道を登ったという過酷なエピソードを伺い、法務局の資料と知見を活用できる同制度の重要性と合理性が腑に落ちました。今後、筆界の問題に直面した際は、積極的に活用してきたいと考えています。
 限られた時間ではありましたが、その道のプロの経験や知恵を直接授けていただき、非常に実り多い交流会となりました。互いの専門性や人となりを知ることで、気軽かつ適切に頼り合える関係が築けるのだと実感しました。今後もこうした機会を通じて、多角的な知識を吸収していきたいと考えています。
 最後になりますが、ご講義いただいた両先生、お集まりくださった両会の皆様、ならびにご準備いただいた事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。

会務NEWS Vol.652TOP